この作品の原作では、登場人物名、地名がCardcaptors (北米版) と日本語版が 混同されて記載されています。 しかし、Cardcaptorsにおける名称の方が 多いので、あえて、Cardcaptorsにおける名称に統一してこの作品を翻訳しています。
この作品はちょっと眉をひそめる表現が含まれています。 どうも、その裏では イーライ・ムーン (柊沢エリオル) が糸を引いているようですが、彼って そんなに邪悪 (というか残忍) に見えるのでしょうか?
この作品は私の初めての作品ですので、その辺はかんべんしてください。 CCSはもともと私の作品ではないので訴えないでね >_< この作品はPG指定またはT指定にあたり、若干の乱暴な表現が含まれます。 それでは始めましょう... うまくいきますように!!! ところで、この作品は最後の審判が終わったあと、イーライ・ムーンが 転校してきた辺りのお話です。
原作: The Red Dawn of Tomoeda
原作: D.j.
翻訳: Yuki Neco
リーディングトンはいつもと変わらないすがすがしい朝を迎えた。 空は、 ピンクと青と紫で、まるで水彩画のように色づいている。 日が昇ると 鳥が目を覚まし、朝の歌を歌いながら巣を飛び立った。 トーリは 6時に目を覚まし、鳥の歌声を聞いた... それから、いまいましい目覚まし時計の 音も。 彼は状態を起こし、体を伸ばし、目覚まし時計に手を伸ばして止めると 窓を見た。
不審な顔をして、「う〜ん、なんか変だな。」 といった。 トーリは人がうっとりするような 美しい景色を見ながら、今日は何か恐ろしいことが起こるような予感を感じていた。 「トーリ、もうすぐ朝ごはんができますよ。 急がないと遊園地のバイトに遅れますよ。」 と、階段の下からアヴァロン氏の声が聞こえてきた。
「そうだな...」 と、景色を見ていたトーリはつぶやいて、シャワーを浴びるため窓を離れた。 タオルを手にしてろうかを歩いていく途中、妹の部屋の前を通りかかった。 ちょっとした好奇心から、彼はドアに耳を当て様子をうかがった。 部屋の中から低いうめき声が 聞こえる。 トーリはとっさにドアを開けた。
ブラインドを通して太陽の光が薄く入り込み、別に変わった様子はなかった。 ベッド以外は。 シーツがめくられてベッドの脇に落ちている。 毛布は反対側に落ちて、それに包まって サクラが眠っていた。 サクラは寝返りを打ち、いつも綺麗にセットしいる栗色の 髪の毛はぼさぼさになっていて、痛みを感じているように目をギュッと閉じていた。 トーリはサクラの肩をつつき、「サクラ、サクラ、大丈夫か?」と声をかけた。
返事はなかった。 サクラを起こそうとした瞬間、「誰? 誰なの?」 とサクラは声を出した。 トーリは息を止めてさくらの寝言を聞いた。
「会ったことある? どうしてこんなことするの? あなたは誰...?」 と言うと、サクラは泣き出し激しく寝返りを打った。
「サクラ、目を覚ませ!!」 トーリは心配してサクラの肩をつかむとゆっくりとゆすった。 彼女は状況が分かるまでの数秒間もがいていた。 彼女の綺麗なエメラルド色の瞳にたまって いた涙が溢れ出した。 「サクラ、大丈夫か?」 トーリは大きな声で訊いた。 サクラは ぼーっと座っていたが、目が覚めると、彼女の肩をゆすっている兄を見て泣き出した。 「お兄ちゃん?」 サクラは、心配そうに彼女を見ている濃い褐色の瞳を見ながらそう訊いた。
「大丈夫か?」 トーリはもう一度訊いた。 「うなされて泣いていたぞ。 何があったか教えてくれないか?」
「う、うん... あの...」”
その時、サクラの目覚まし時計が鳴った。 時刻は6時半になっていた。 トーリはベッドサイドに膝をついていたが、時計を見ると立ち上がった。
「バイト行く前にシャワーを浴びないと。 でも、大丈夫か?」 トーリは心配そうに訊いた。
「うん、あたしは... 大丈夫だよ、お兄ちゃん。 ホントに心配いらないから。」 心配そうな兄を見てサクラはそう言った。 彼女は、大丈夫じゃないけど すぐに大丈夫になるよ、というような笑みを浮かべた。 トーリはさくらの返事を聞いて 部屋を出ると静かにドアを閉めた。
「ほえええ!」 と言って、サクラはベッドから飛び起きて目覚まし時計を止め、 机の方を見た。 何の夢だったんだろう? よく覚えてないけど... あたし、 泣いてたの? そう考えながら、サクラは寝ぼけまなこをパジャマの袖でこすった。 ベッドから飛び起きた彼女は時計を見た。
「いけない! 遅れちゃう!!!」 彼女は声を上げると、ブラインドを開け、クローゼットに 飛び込むとピンクの服を取り出した。
「どないしたんや?」 机の引き出しから声がした。
「今日は、8時にリーとチェルシーとニッキとザカリーとリタと遊園地の入り口で 待ち合わせだって、マディソンと約束したの。 一日中みんなと遊ぼうと思って。」 机の引き出しが開くと、小さなぬいぐるみ頭が現れ、眠そうに目をこすって あくびをしている。
「8時やて... なんでそんな約束したんや? サクラ、いつもそうやけど、特に朝起きるとなると、めっちゃ遅いちゃうか?」と 彼は言った。
「だって、ケロちゃん、混む前に行きたかったんだもん。 それに、 みんなとそれだけ長く遊べるし。」 サクラは桜のような桃色の服を取り出し、 「これにしよ!!」 と声を上げて服を着替えた。
~*~*~*~ 30分後 ~*~*~*~
「飛ばしちゃだめですよ。」 ローラブレードを履いて飛び出す娘を見て、アヴァロン氏は 注意をした。
「でも遅れちゃう。」 さくらは返事をした。
「ゆっくり行きなさい!!」
「わかった!!」 サクラはスピードを緩めて、父親が家の中に入っていくのを見た。 それを確認すると、サクラはまたスピードを上げ、角を曲がった。 すでに時刻は7時45分、あと15分でサクラは遅刻。 トーリは角を曲がるサクラの 姿を見ていた。
「気をつけろよ... サクラ...」
「どうか間に合いますように!!」 と願いながら角を二、三回曲がると 見覚えのある姿が見えた。 「あ、ジュリアン!」 サクラは天使のような エメラルド色の瞳を輝かせ、栗色の髪を後ろになびかせながら声を上げ、 その場に止まろうとした。
「やあ、サクラ。 早起きなんだね。」 ジュリアンはにこにこして答えた。
止まろうとしたが、路面の割れ目に車輪をとられ、サクラは倒れそうになった。 稲妻のような速さで、ジュリアンは持っていた買い物袋を投げ出し、倒れそうな サクラを抱きかかえた。
「大丈夫かい?」 ジュリアンは心配そうに訊いた。
「え... あ、はい。 ありがとう、ジュリアン!」 サクラは顔が真っ赤になっていることを ジュリアンに気づかれていないかはらはらしていた。 ジュリアンはサクラを起こすと、 腰をかがめてその辺に散乱した買い物を拾い始めた。サクラも腰をかがめて手伝いをした。
「すみません、ジュリアン。」 サクラは誤り、散乱したものもすべて拾い集めた。
「大丈夫だよ。 でも、どうしてそんなに早いの?」 と彼は聞いた。
「あっ、いっけない! 遅れちゃう。 ごめんなさい、ジュリアン、もう行かないと。」 そういってサクラは飛び出し、角を曲がった。 あともう少しなんだけど... 遅れちゃう。 ジュリアンのお手伝いしちゃったけど、 しなかったらもっと早かったかな... などと考えながらサクラはわけが分からなくなっていた。
すぐにリーディングトン遊園地が見えてきた。 そこには見慣れた6人が立っていた。 「サクラが来たよ。」 と女の子の声がする。 近づいていくとその6人が誰だかわかった。 ニッキはカーキ色のショートパンツに明るいブルーのTシャツを着ている。 リタはピンクのタンクトップに、色を合わせたスカートをはいている。 チェルシーは黄色のワンピース、マディソンはアメジスト色のワンピースを着ていて、 彼女のアメジスト色の瞳を引き立たせていた。
「サクラ、なんとか間に合いましたわね。」 と、マディソンはサクラが目の前に止まって 犬のように息を荒くしているところに声を掛けた。 サクラは息を取り戻し、「リーとザカリーは?」 と訊いた。
「こっちが訊きたいわ。」 と、チェルシーは怒ったように答えた。
「二人ともまだなのよ。」 と、リタが言った。
「遅刻するのはいつもサクラなのにね。」 とニッキは笑っている。
あたし、間に合ったんだ。 たまに間に合うといい気分だよ。 ^__^
「うわさをすれば、なんとやらですわ。」 マディソンがとおりを指差すと、 二人の少年が先を争って走っている姿が見えた。 一人は燃えるような赤い瞳に、 濃い栗色の髪の毛、言うまでもなくリ・ショーロンだった。 もう一人は黒髪だが、 日光を受けて髪が青く見える。 チェルシーのいとこ、ザカリーである。 (作者: かわいそうなチェルシー) 二人の少年は、少女たちの前で急ブレーキで止まり、二人ともさっきのサクラと同じように 息を荒くしていた。
「お二人さん、サクラより遅く着いたということは、遅刻ですわよ。」 と、冗談っぽくマディソンは言った。 リーとザカリーとサクラ以外は 笑っていた。 ニッキはサクラが傷ついているような顔をしていたので、 「気にしないで、冗談なんだから。」 と言ってサクラを元気づけた。
「ありがとう、ニッキ。」 寝過ごすのは私が悪いんじゃないけど、 もう慣れちゃった... とサクラは思った。 ふと、サクラがリーを見ると、リーもサクラをじっと見ていた。
「リー、大丈夫?」 と、サクラは心配そうに訊いた。 実のところ、リーとは5年生の頃友達になってクロウカード集めを 手伝ってもらったりしていた。 いつも、リーとメイリンとケロちゃんが むきになって競ってたことを思い出すと笑ってしまうけど... 結局、 仲良しになったのよね。
「あ、ああ... 俺は、大丈夫だ。」 リーは言葉を詰まらせながら答え、 顔は、遊園地の入り口に結ばれている風船のように真っ赤になっていた。 最近、リーは言葉を詰まらせがちだけど... どうしたのかな? とサクラは思った。 「このまま一日中立ち話ですか? 中で遊びませんか?」 と言って、マディソンは入り口の脇にあるチケット売り場に歩いていき、チケットを買った。
「マディソン、あたしも行く。」 サクラは歌声のような声で マディソンについて行った。
「わたしも!」
「ぼくも!」
「待って!」 みんなはチケット売り場に走っていった。
チケットを買うと、改札員にチケットを渡し、みんなで遊園地に入った。 人はそれほど多くないが、そろそろ混み始めていた。 遊園地は色とりどりの ブースや、いろんな形や大きさの乗り物であふれていた。 色とりどりの 横断幕、たて看板、旗などがいたる場所を飾っていて、食べ物のにおい、 お菓子や花の甘い香りが周囲の空気を包み込んでいた。 とても綺麗な 雰囲気だった。
「ねえ、サクラ。 あの転校生、イーライだったかしら... 彼は 誘わなかったの?」 とニッキが訊いてきた。
その名を聞いてリーはびくっと反応した。
「うん、誘ったんだけど、都合が悪いんだって。」 とサクラは残念そうに答えた。
イーライはこなかったのか。 それはよかった... どうもあいつは苦手だ...
~*~*~*~*~*~ 回想シーン ~*~*~*~*~*~
イーライ: そこに隠れていたんですか? それとも、偶然いただけですか?
[リーは木の上にいた。]
リー: なんだ、お前か...
イーライ: サクラと、あなたと、それからぼくは近いうちに よい友達になれるでしょう。 ね、リー?
リー: ま、まあな...
イーライ: あなたは彼女を守ろうとしているようですが... いや、彼女が持っているものをかな。
[リーは驚く]
イーライ: せいぜい、足元には気をつけたほうがいい... くっくっく。
~*~*~*~*~*~ 回想シーン 終わり ~*~*~*~*~*~
「リー... リー、大丈夫? 10分ぐらいスイッチが切れたみたいになって、 返事もしてくれないんだもん。」 サクラは心配そうな声で考え込んでいる リーに割り込んだ。
「あ、ああ... 俺は... 大丈夫だ。」 彼は詰まり気味に答えた。
「かも知れないけど、さっきは具合悪そうだったよ。」 とザカリーが リーの肩をたたきながら言った。
「俺は大丈夫だってば。」 いらいらした調子でリーは答えた。
それから長い沈黙があった。
「最初に何かゲームをしようよ。 それから乗り物に乗るの。」 とサクラは 遊びたそう言うと、「じゃ、行こう。」 とチェルシーは賛同した。 それに 続いてみんなも走っていった。 リーと彼の前にマディソンが立っていた。
「これはサクラに告白するいい機会じゃありませんか?」とマディソンはリーに言った。 「でも... 俺は...」 リーは言葉を詰まらせる。
「いいわ。 じゃ、楽しみましょう。」 と大きな声で言うと、マディソンはリーの 手首をつかんでゲームのブースが並んでいる場所まで引っ張っていった。 そこには ザカリーとチェルシーがいて、ザカリーはぬいぐるみを勝ち取るためにボールをビンに当てる ゲームゲームをしていた。
第1投目: 失敗
第2投目: 失敗
第3投目: 命中!!!
ビンが倒れると陽気な男性が別の方向から出てきてザカリーにぬいぐるみを渡した。 彼は後ろを向くとそれをチェルシーに渡す。
「うわぁ、あたしに?」 と言って、チェルシーはザカリーに抱きついた。 リーはサクラを探してきょろきょろした。 作者: どうしてでしょうね? ふふふふ
彼は、ぬいぐるみが取れる輪投げゲームのブースでサクラを見つけた。 マディソンたちからからこっそりと離れ、サクラのほうに歩いていった。
「おい...」 緊張した表情でリーは声を掛けた。.
「あ、リー。」サクラはリーにもっとも素敵な笑顔を見せた。 リーは狂ったように赤面する。 サクラは最後の輪をピンに向かって投げる。 失敗。
「はうう。」サクラはがったりしたような声を上げた。.
リーはポケットに手を入れて輪投げゲームのお金を払った。 「どうするの?」 サクラが訊いても、リーは無視するように最初の輪を投げた。 常に訓練をしているので、リーのコントロールは鋭かった。
第1投目: 命中
第2投目: 命中
第3投目: 命中
ブースで働いている人から着物を着たピンクのクマのぬいぐるみをもらう時、 リーは誇らしい気分になった。
ザカリーとチェルシーのことを考えながら、リーは後ろを振り返りサクラにぬいぐるみを 渡した。 「あたしのために取ってくれたの? リー、嬉しい!!」 エメラルドグリーンの瞳を キラキラさせて、まるでザカリーとチェルシーが鏡に映ったみたいに、サクラはリーに しっかりと抱きついた。 リーはおかしくなったかのように赤面した。
俺も抱き返したほうがいいのか... それってヘンかな... 腕がつりそうだ...
「その... 別にいいんだ、サクラ。」 そう言いながら小狼は誰にも見られていないかを 確認した。 しかし、ニッキとリタと一緒にいるマディソンがその現場を見て、 ウィンクしていることにリーは気づいた。 すでに赤面しているその顔はますます ひどい状態になった。サクラはやっとリーから離れ、もう一度ありがとうを言うと、 マディソンたちのほうへ歩いていった。 リーは微笑んでそこに立っていた。
~*~*~ ムーンの屋敷 ~*~*~
「リー、今のうちに楽しんでおいてください。 しばらくは楽しめなくなりそうですからね。 くっくっく。」
「いったい、何をするつもりですか?」
「見ていればわかるさ。」
~*~*~ リーディングトン遊園地 ~*~*~
リーはゲームブースや乗り物の前を歩いていると後ろから話しかけられた。 振り返ると マディソン、サクラ、ニッキ、チェルシー、ザカリーにリタが歩いてきていたが、 みんな腕にぬいぐるみを抱えていた。
「ゲームもやってしまったし、リー、みんなで乗り物に乗りません?」 と、マディソンは 言った。
「ああ...」 と、リーは気が進まなそうに言った。 俺、遊園地の乗り物って 初めてなんだよな。 どんな感じなんだろう? とリーは思った。 (作者: 本当にリーが初めてかどうか知らないけど、そういうことにしておきましょう。)
「それじゃ... フリーフォール!!!」 ニッキは、側面に人が座っている巨大な塔を指差して 声を上げた。
人がゆっくりと上昇し、頂上に着いたとたんに時速150キロくらいで落下するのを リーは見ていた。 リーは目を見開き真っ青になった。
「んん... もっとおとなしいのにしない?」 とサクラは言った。 あたし、怖い乗り物はイヤだし... 怖いのは何でもイヤだし... リーも 怖い乗り物がイヤかもしれない... と思った。 サクラがおとなしい乗り物がいいといったので、リーはひそかに安心した。 「それじゃ、ティーカップはどう?」 と、リタは円形にぐるぐる回っている 巨大なティーカップを指差していった。 「フリーフォールよりもずっとずっと おとなしいわよ。」
「うん、そうしよ!!」 サクラはクマを高く持ち上げ、そう言った。 またもや、 みんなはリーとマディソンを残して走っていった。
「あのクマさんをすっかり気に入っているようですわ。」 マディソンは言った。
「ああ...」
「今言えば、大丈夫ですわよ、リー。」
「しかし...」
マディソンが何かを言おうとしたとき、サクラが現れ二人を乗り物のほうに押して行った。 みんなは係員にチケットを渡すとテーカップに乗り込み、席に着いた。 一つ目のティーカップには リタとニッキとザカリーとチェルシーが、二つ目にはサクラとマディソンとリーが座った。 突然、カップがよろけたと思うとくるくると回り始め、その速度は次第に速くなっていく。
遊園地の乗り物は今日が初めてだ。 前に乗ったことがなかったが、 なんて気持ちの悪い... と言うのも、他の子供が遊んでいる間、 俺は訓練で忙しかったからだ。 偶然にうちの庭に迷い込んできた子供は それを怖がったり... 向こうからやってきたやつとは仲良くなったりもしたけど。 これが普通の子供たちというものなんだろうけど、こんなこと考えたことも なかった。 あいつらがリー家に迷い込むまでは見るまでは俺は違っていた。 俺は普通の子供なのに... 普通の...
「ほええええ!」 サクラの叫び声でリーは再び現実に引き戻された。 「おほほほほ!!」 その他の乗り物音とか絶叫の間からマディソンの声が聞こえる。
ティーカップが止まると、みんなはシートベルトをはずし、プラットホームに降り立った。 リーは自分が降りる番になったときつまづきそうになった。 ティーカップで目が回ったようだ。 よろめきながら、彼は体を立て直した。
「面白かったね。」 と、リタは言った。
「ホントに面白かった。」 とサクラは楽しそうに言った。
遊園地はさらに人が増えて騒がしくなっていた。
「それじゃ、次はフリーフォールに!!」 もう一度ニッキが言った。
「いえ、メリーゴーラウンドにしましょう。」
「ジェットコースターが楽しいよ。」 意見が分かれてしまった。
サクラは思い切ってとめに入り、「じゃ、分かれて好きな乗り物に乗りましょ。 もし迷子になったり、何かあった時にはまたここで落ち合うってのはどう?」 と、さくらは自分の考えを言った。
「それいいね。」 とみんなは賛成した。 そういうわけで、みんなは二人組みになって それぞれの場所に向かった。 その場所にはリーとサクラが残った。 「あたしとリーがパートナーだね。」 とさくらは陽気に言った。 リーは赤面するだけだった。 「じゃ、今度は何をしたい? 私は観覧車に乗りたいんだけど、リーはどうかなぁ?」
「あ、あ... そ、そうするか...」 リーは今日これで百万回ぐらい赤くなっている。 「それじゃ、行きましょ... あ、待って。 大丈夫、熱があるんじゃない?」 サクラは心配したようにリーを見て、とっさに手を伸ばしてリーの額に手の甲を 当てた。 リーは驚いて目を見開いた。 「う... お、俺は大丈夫だ。 観覧車に乗るぞ。」
「うん、じゃ、行こ!!」 サクラはくるりと後ろを向き、リーの手をつかむと、 蜂蜜色の髪をなびかせて真っ赤なリーを引っ張っていった。
迷路のようになった人ごみを抜けて、二人はようやく観覧車にたどり着いた。 あいにく、観覧車には待ち行列ができていたが、それほど長くはなかった。 「しばらく並んで待っていようよ。」 とサクラは少し残念そうに言った。 サクラは輝くエメラルド色の瞳で観覧車を見上げた。 リーも観覧車を見上げたが、 観覧車を見ると言うよりも、マディソンが言った言葉が気になっていた。 「これはサクラに告白するいい機会じゃありませんか?」 確かに俺の気持ちを言ったほうがいいだろうな... でも、断られたら... 彼女を 傷つけてしまったら... もし... 「リー... リーってば。 あたしたちが乗る番だよ。」 サクラは大きな声を出して、(再び) リーを引きずって 観覧に乗り込んだ。 係員がドアを開けてくれて、二人を中に入れて、ドアを閉めた。 リーの向かいにはサクラが座り、シートに膝をついて完全に何事もそっちのけで 観覧車から外の景色を見ている。 リーはそんなサクラが見せる無邪気な様子に 微笑んでいた。 (作者: 読者の皆さん、リーが微笑むなんて珍しい... って言ったでしょ?) 観覧車が動き始める。 リーは驚いてシートの端をつかんで体を支えている。 今日のリーは何だがヘン。 具合でも悪いのかなぁ?
「リー、大丈夫? 具合悪そうだよ。」
リーは顔を上げた。 彼女の大きなエメラルド色の瞳が心配そうな視線を彼に 送っていた。 赤い瞳がエメラルド色の瞳とぶつかった。
「これはサクラに告白するいい機会じゃありませんか?」 というマディソンの言葉が 何度も何度も繰り返された。 もはや苦痛である。
「リーったら。」 サクラは再び声をかけた。 “Li?” She tried again.
マディソンの言うとおりだ... と思う... でも彼女を傷つけてしまったら... しかし、何かが起こる前に... 好きだと言っておかないと... いつかサクラが クマのぬいぐるみを作ってジュリアンにあげて、そのクマが大きくなって 暴れ始めた時みたいに... 何かあったとき、俺がそばにいるから俺を信頼しても 大丈夫だってサクラに分かってもらいたい。 どんな時も命がある限り。
~*~*~*~*~ ムーン家 ~*~*~*~
「命がある限り、ですか? 面白ことを...」
~*~*~*~ 観覧車の中 ~*~*~*~*~
一か八か... サクラを傷つけないといいんだけど、もし傷つけたら ここから飛び降りて... 死んでしまおうか... ここはストレートに... サクラが好きだ。
「リー、大丈夫?!」 サクラはリーの肩を優しく揺すりながら言った。
「サクラ?」
「どうしたの? ずっと話しかけてたのに返事がないから、怖かったんだよ。」
リーは座ったままで、ショックを感じた。 サクラを怖がらせた... 最も してはならないと思っていたことなのに。
「あ、ああ... 俺は大丈夫...... 怖がらせたなら悪かったな...」と、リーは 泣きそうな声で答えた。
サクラを怖がらせた... 怖がらせた... こんなことになるなんて... そんな....
「大丈夫。 でも、リーは今日は違う雰囲気だね。 そう言えば、何か悩んでいるの?」
なんだって? 顔に出ていたのか? 俺を心配しているみたいだな.... そんなサクラを見ると、心臓がなんだか工事中みたいで、胃がかき回されているような 気分だ。 サクラに気持ちを告白できないわけがない。 俺はクロウカードに立ち向かう 勇気だってもっているんだぞ。 サクラに告白できないなんて... そんなの... 単に臆病じゃないか。 たとえ、自分の力すべてを使うことになっても、 自分の気持ちを表現できる。 俺は臆病じゃない。
「サクラ、お... 俺は...」
「どうしたの、リー? 大丈夫?」
「サクラ、お... 俺は... おまえが...」
「あたしがどうかした? リー、大丈夫だから言って。」
リーがもう一度言い始めようとすると、観覧車が突然止まり、リーとサクラは 側面の壁に押し付けられた。 目にも止まらぬ速さでリーはサクラが壁にぶつかる前に 抱き止めた。 彼女を腕に抱え、リーは膝をついて体を低くし、自分の体でサクラを かばった。 リーが怒ったような表情で周りを見て、それから、サクラへ視線を 落とすのを彼女は見ていた。 サクラのエメラルド色の瞳は泣き出しそうに 輝いていた。 リーは我慢できず、サクラを抱きしめ、彼女の後ろ頭をなでた。
「大丈夫だ、約束する。」 リーがサクラを落ち着けようと言葉を発した瞬間、 大きな衝撃音と爆発音がして... 観覧車のガラスが無数の破片に割れて、荒々しく 床に飛び散った。 リーは破片が飛び散るのを見ると、サクラを床に押し当て、 降り注ぐカミソリのようなガラスから彼女をかばうように自分の体を多いかぶせた。 横顔や首を切りつけられる痛みにリーは声を上げた。 サクラは何度も悲鳴を上げる。
何が起こったの!! なんてこと、リーがケガしてる。 どうしてガラスが割れたんだろう... リー、そんな...
ガラスが落ちてこなくなると、二人は信じられないような状況を耳にした。 人々の悲鳴と爆発音... 爆弾の音ではなく... 連続する銃声のような音。
「床に伏せていろ。 様子を見てみる。」 リーはサクラにそういってサクラから 手を離して立ち上がると、外の混乱を目にした。
男たち... 軍隊のような黒い制服を着た男たちがいた。 人々の悲鳴があらゆる場所から聞こえてくる。 男たちは腕の長さもあるような銃を 持っていた。 彼らが目に付くものすべてに向かって発砲しているのが見えた。 人々は銃で負傷して倒れ... 子供たちまで。 邪悪で、残忍なその男たちは 罪もない人々を殺している。 男たちの一人が、ゲームのブースで仕事している係員を わしづかみにし、 頭に銃を当て、引き金を引いた。 [翻訳者: その結果が描写されていますが、その部分はカットします。] やつらは人間じゃない! 化け物だ! 辺りは叫び声に包まれている。 別の係員がブースから飛び出し、赤ちゃんを抱えた女の人の前に立った。 化け物の一人は銃を剣のように振ってその勇敢な係員の脇腹を打った。 痛みに 顔をゆがめて動くこともできない彼を、その怪物は銃で殴って気絶させた。 リーは自分が見たものを信じることができなかった。 なんて残酷な。 これは悪夢だ... マディソンたちは... 早くみんなを見つけないと。
その狂った光景は見るにも耐えられない... 涙が頬を伝わる。 後ろを振り返ると、 どうすることもできないサクラは小さくうずくまっていた。
「サクラ... 大変かもしれないが、お前も魔法を使わないといけない...」 サクラは震えて大声を上げた。
「リー、その顔は!!」
自分の左側の頬から血が滴り落ちていたことをリーはすっかり忘れていた。
「大丈夫だ。 俺はいいから、手を貸してほしい。 マディソンたちを助けなきゃ。 やってくれるか?」 リーはさっき見た惨事を頭から拭い去ろうとしながら 静かに言った。 リーはサクラに手を差し伸べると、サクラはそれを見てうなづいた。 サクラはリーの手を受け入れて立ち上がり、周囲の状況を見ると悲鳴を上げて、 目から涙が溢れ出した。
「マディソン!!!」 サクラは叫ぶとリーにすがり付いてどうしようもないくらいに 泣いた。 リーも恐怖に駆られ、サクラをしっかりと抱きしめた。
「大丈夫... マディソンは無事だ。」 サクラはうなづく。 リーは抱きしめているサクラの 腕を放し、ドアを開けようとした。
ダメだ。 動かない。 俺たちは15メートル上空にいる。 外に出るにはフライで飛び出すしか... サクラにそれを任せられるのか... でもこのドアを蹴落とさないと!
リーは乱暴にドアをけり始めた。 何度も何度も...
ああ... マディソン... ニッキ... チェルシー... ザカリー... リタ... もしみんなが... あの人たちはどうしてあんなことを... 悪夢が現実に... 悪夢が... あの夢だ!!!
リーが力強くけるとドアがなんとか開いた。 次の瞬間、サクラは自分のすべきことを 分かっていた。 ドアまで走っていくと封印の杖を解放した。
「星の力を秘めし鍵よ、真の姿をわれの前に示せ。 契約のもとサクラが命じる。 レリーズ!!!」
「フライ!!」 突然、封印の杖に翼が現れ、サクラとリーは杖の端に座り、二人は観覧車から飛び上がった。 恐怖による疲労を感じながらサクラとリーは、友達がすでにいなくなったかもしれないと思い始めていた。
しっかり思い続ければきっと大丈夫... そうだ!! 何かあったときはティーカップの前で 会おうってみんなと約束したんだ。
「リー、覚えてる? みんなとティーカップの前で会おうっていたのを。」 さくらは 気が動転しながら叫んだ。
「いくぞ。」 と、リーは叫んだ。 顔を流れる血が眼下で広がる悲惨な現場に落ちていく。 第3次世界大戦だ... 黒い制服の男たちは罪なき人たちを殺している。 親子、夫婦まで 皆殺しに。 突然、弾丸が自分たちの脇をかすめる音を聞いた。 驚いたリーが下を見ると まだ二十歳にもなっていないような黒い制服の男が二人を狙って発砲していた。 サクラが 激しく悲鳴を上げ、リーは顔をゆがめた。 リーの頭には一つの選択肢しかなかった。 応戦する。
リーは剣と札を取り出し、呪文を唱えた。 「雷帝招来!」 光の速度で電撃が飛び、黒服の男に命中した。 男は負傷し地面に倒れたが 死んではいない。 「リー!!!」 サクラは飛んでいる間も悲鳴を上げていたので、 「大丈夫だ。 まっすぐ飛ぶんだ。」 と大声でサクラに言った。 サクラを落ち着けないと... サクラが取り乱したら飛べなくなって、やつらに 打ち落とされてしまう。 でも、どういうことなんだ?
落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃ... [クスン] ... マディソンたちを助けなきゃ。 でも、ひょっとして...... なに考えてるの? 思い続ければきっと大丈夫。
「いたぞ。」 リーが下を指差して叫んだ。 サクラが見ると、確かに、ティーカップのところに、 姿が見える。 ニッキ、リタ、チェルシー、ザカリーに、マディソン... みんなは泣いていた。 それもそのはず...
「包囲されてるんだ!!」 黒服の男たちが彼らを囲んで立っているのをリーは指差した。
「なんてことなの! マディソン...」 サクラは叫ぶと、失敗したかのように頭をうなだれた。
「サクラ、まだ何かする余裕はある!!」 と、リーは叫んだ。 リーの言うとおりだ。 まだ何かできる... マディソンたちを助けられる。 魔法を使わなきゃ... でも、ニッキたちに見られたら? そんなこと考えている 場合じゃない。
「りー、リタたちに見られたらどうしよう?」
「その時は... みんなの記憶を消せばいい。」 と、リーは大声で答えた。 「今やることは、集中して俺たちもみんなもこの場から抜け出すことだ!!」
「わかった。」 サクラは突然前かがみになって、真っ直ぐ高度を落とした。 地面が近づいてくる間に、 男たちは銃口を上げ、抵抗できない友人たちに狙いを定めた。
「きゃああああ!」 マディソンは悲鳴を上げる。
「もうダメ... 死ぬんだ....」 とチェルシーはザカリーにしがみついて泣いている。
黒服の男たちが引き金を引こうとした瞬間、放たれた電撃が男たちを痙攣させ、 同時に膝をつくように倒れさせた。
「さ、サクラ!」 着陸するサクラとリーを指差してニッキが叫んだ。 マディソンは桜のところには知ってきて、二人は抱き合って泣いた。 すると、別の黒服の男が彼らを見つけ、銃を発砲しようとした瞬間、リーは取り乱した 少女たちの前までジャンプし、剣を使ってその男に電撃を放った。 電撃は直接、 男の腹に命中し、サクラとリーを襲った他の男たちと同様、地面に倒れた。
「きゃあああ!」 その光景を見てリタは悲鳴を上げた。
「早く、ここを離れるんだ。」 と、リーは大声を出す。 いたるところで悲鳴が聞こえる。 人々の声。 悲惨にも負傷した人や、死んだ人が当たりを埋め尽くしている。 [翻訳者: あまりにも悲惨な状況描写があるのでカットします。] 突然、地面を揺する音がリーの右側から聞こえた。 危険を感じた少女たちは 固まってしっかりと抱き合い、涙を流し、大声で泣いた。 ザカリーはリーの横に立って、 その音の正体が何であれ、少女たちを守ろうという意志を見せた。
近づいてくる... こっちに来ている... 姿が見えてきた。 大きなブルーのミニバンが かなたから凄い速さで迫ってくる。
あのバン、見たことがあるような... どこで見たんだっけ?
そのミニバンはぶつけてへこんだ跡、引っかき傷が何箇所にもあり、 金属のボディが切られめくれあがっていた。
運転者の姿が見える。
「トーリ?」 サクラはつぶやいた。.
リーはサクラを見て、向かってくるミニバンに視線を戻した。 運転しているのは黒い髪で、怒りにふるえる褐色の瞳をした面長の青年。 サクラの言うとおり、 トーリがミニバンと飛ばして来ていたのだ。 間に合ったぞ、サクラ... 心配はいらない、助けに来たぞ。 トーリはそう思いながら、少女たちを守るリーが立っている場所から3メートル手前に 急停車した。 トーリがバンから飛び降りる。
「みんな、乗れ!!」 そう叫ぶと、彼は妹の方に走った。 いまだに同士もないくらいに 泣いている少女たちは危なげに立ち上がり、バンに向かって走った。 トーリが振り返ると 1メートルの距離から黒服の男が彼を銃で狙っているのに気づいた。 ちょうど、リーの 剣さばきによって銃は真っ二つに切断された。 身を守るすべも失った黒服の男は、後ろに よろけた後、全力疾走で逃げていった。 トーリは礼を言うような感じでリーをちらりと見た。 少女たちがバンに乗り込んでから、リーとザカリーとトーリが乗り込み、トーリは 力いっぱいアクセルを踏み込んだ。 リーはバンの後部に乗り込んでいる少女たちを見て、 サクラとマディソンも他の子たちのように膝をついて座ってきることに気づいた。 彼女たちは恐怖と悲しみと安心感とショックを同時に感じているようだった。 ミニバンは ゲームのブースや乗り物が立ち並んでいた狭い通路を失踪する間、何度もぶつかり、ガタガタと 振動していた。 ゲームのブースは破壊され、完全に倒され、いくつかは押しつぶされて 横たわっていた。 リーは後ろを振り返り、サクラとマディソンを見た。 一秒も考えることもなく、 彼はシートを乗り越え、互いに抱き合う少女たちの下に入っていった。
「大丈夫か?」 リーはできる限りなだめるような声を出して訊いた。 リタは顔を上げ... なみだ目でうなづいた。 それからしばらくして、マディソンとニッキとチェルシーが 同じように返事したが、サクラは泣いたままだった。 リーはサクラの様子を見て... 揺れるミニバンの中でバランスをとるように這って行き、サクラの肩に手を置いた。
「サクラ、大丈夫か?」 もう一度、リーは優しい声をかけた。 彼女はしばらくじっと座っていた が、突然、さっと手を伸ばしリーの首に抱きついて大泣きを始めた。 トーリはバックミラーで かわいい妹が礼のがきにすがってないている様子を見て、運転していることも忘れるくらい 気を取られていた。ザカリーが 「前を見て!」 と助手席から叫ぶと、トーリは我に返り、 危うく観覧車に衝突するところで、急ハンドルを切って避けた。 乗っているみんなはバンの 端に飛ばされ、窓際にいたニッキは窓に飛ばされ、その上から、4人の少女が覆いかぶさってきた。
「ああぁ... 頭が痛い!」 ニッキは痛みに声を上げた。サクラは少し顔を赤くしているリーの 向こうでケガをしているニッキを見た。
「だ、大丈夫...? [クスン] ニッキ?」 サクラはかろうじて声を出すことができた。 ニッキが顔を上げると、他の少女たちは横にずれた。 サクラが見ると、ニッキの眼鏡が落ち 右目の上を切っているのがわかった。 血がかすかに顔を流れている。 血を見ると、さっきの リーの時のようにサクラは恐怖を感じた。 心配するサクラの顔を見てリーはニッキのところに 這って行き、彼女に眼鏡を拾った。 眼鏡はひびが入っているが、まだ役目は果たせるので、 リーは眼鏡をニッキに渡した。リタもケガをしているニッキの所まで這って来て、ぼさぼさに なったニッキの髪を拭いて、しばらく座った。 チェルシーとマディソンとサクラも、また 集まってきて、バンの後部でしっかりと固まった。 リーは観覧車の窓の外から見たものを バンの窓からの眺めていた。
めちゃくちゃだ。 制服の男はまだ見えるものをすべて破壊して、罪なき人々だけでなく、遊園地に 連れてこられ、飼い主を失って屠殺場のようになった遊園地を走り回るペットたちまで殺している。
むごたらしい。 第3次世界単線の戦場のようだ。 誰の差し金だ。 こんなことを止められないとは 俺は無力だ... なんて情けないんだ!!!!
「そんなバカな。」 ザカリーは息を殺して言った。 少女たちとリーは驚いて顔を上げた。 ザカリーはフローンとガラスの正面を見ている... 瞬きもせずに。 その視線を追うと、 何を意味しているのか リーにはわかった。 唯一の出口である遊園地のゲートが 閉まっているのだ。 前には黒い制服の男たちが立っていて、すぐ止まるように合図している。
「くそったれ!」 起こった様子でトーリは叫んだ。
「ど、ど、どうしたの?」 リタが慌てて言った。 リーは下を向いて残念そうに言った。
「ゲートが閉まっている。」”
「そんな、どうやって出るの?」 チェルシーが小さい声で言った。
しかしトーリは、巨大な金属製のバーでできたゲートに接近していく。
「トーリ、スピードを落としたほうが。」 ザカリーは小声で言ったが、 トーリはそれを無視してスピードを上げた。 ガードが待ち構えるゲートまで あと30メートル。
「トーリ、ブレーキを踏んで...」 ザカリーの声が小さくなっていく。
チェルシーとリタとニッキは声をそろえて叫び、リーディングトン遊園地の巨大な ゲートに衝突することを覚悟した。 リーは後ろにもたれて座り、歯を食いしばり、 どんな衝撃が来てもいいように身構えた。
ゲートまで15メートル
12メートル
9メートル
6メートル
あと3メートルというところで、ゲートをガードしていた男たちはミニバンが迫り来る その場を飛び退いた。 そして衝突。 金属製の思いバーが高い音を上げながら、 来たとわかるくらいミニバンの天井をへこませるので、衝突の瞬間がリーにははっきりと わかった。 サクラは叫んだ。 マディソンも叫んだ。 ニッキも叫んだ。 リタも叫んだ。 チェルシーも叫んだ。 ザカリーとトーリも叫んだ... しかし、リーは、すべてが スローモーションのように過ぎる音を聞いていた。
気がついたらゲートの外に出ていた。 金属のバーが窓を破り、ガラスが雨のように 降り注いだ。 リーは再び自分の体を盾にしたが、ガラスはリーの周囲に散乱した。 痛みに叫ぶ少女たちの声が聞こえる。 サクラたちを守るためリーは再び負傷した。 今度は、グラスが挟みのようにリーのセーターを切りつけ、セーターと肌に切り傷が 残った。 痛みのためリーは膝をついた。 その姿勢をしばらく維持し、リーはサクラたちの 悲鳴を聞いていた。 ガラスの散乱がおさまっても悲鳴はやまなかった。 いずれにせよ、彼らは遊園地から脱出することができた。
なんとか悪夢から抜け出せたようだ... 身も心もズタズタにされたようだが... これで悪夢も終わりだ。
~*~*~*~ ムーン家の屋敷 ~*~*~*~
「私のかわいい子孫よ... まだ始まったばかりですよ。 くっくっく。」
つづく
作者から: この作品はどうでしたか? これは初めてのファンフィクションなので...
見てのとおり、「最高のクリスマスプレゼント」 (The Best Christmas Gift Ever) の
作者 Michelle のようにうまく書けてません。 ま、誰も完璧ではないですけど。
続きを読み興味がおありでしたら、第2章をもう少しお待ちください。
それでは、またね!! <3